歯石除去

歯石除去(スケーリング)について

動物も年齢を経るごとに、ヒトと同じく歯石が蓄積し、健康に様々な影響を及ぼすようになります。歯石そのものは細菌の棲家なので、放置しておくと歯が抜け落ちたり、歯肉炎や口内炎で採食しにくくなったりします。

また時として細菌性心内膜炎や、糸球体腎炎のような重大な病気の原因となる場合もあります。定期的な歯のチェックと、必要があれば歯石の除去を早めに行うようにしましょう。

歯石除去の実際

犬や猫の歯石除去は軽い全身麻酔が必要になります。無麻酔ですと施術中、唾液の飛沫や歯石の屑、口腔内細菌の吸引などにより、誤嚥性肺炎を起こす可能性があるためです。
こうした理由から、無麻酔下で嫌がる動物の歯石を無理やり除去するのは大変危険です。

麻酔薬はイソフルレンという、現在最も安全とされる吸入麻酔薬で吸入濃度調節を行いながら歯石除去を行うため、処置終了から約5分で動物は覚醒します。麻酔時間は約15~20分程度です。また処置そのものには痛みを伴わないため、麻酔深度はごく軽くてすみます。

歯石除去のご予約

全身麻酔下で行いますので、安全に麻酔を実施できるかの検査が予め必要となります。
一般身体検査と血液検査を行い、薬剤代謝に必要な腎臓や肝機能、酸素運搬能力などを検査致します。
また5歳を超える個体については、エックス線検査や心電図検査を同時に行います。
術前検査は、予約は必要ありません。

これら検査で特に異常が無ければ、手術の日程を決定いたします。飼い主様のご都合の良い日付をお教え下さい。他の患者様の予約状況と照らし合わせ、歯石除去予定日の予約調整をいたします。

Page Top