予防接種のご案内

狂犬病予防接種

狂犬病は全世界で拡大しつつある、恐ろしい動物―人間共通感染症です。
現在狂犬病の犬に噛まれたため、フィリピンで年間約500人が、中国で約10000人もの人達が亡くなっています。日本においては "水際防疫"により、幸い国内での発生は確認されていませんが、いつ発生してもおかしくはない状況です。

このため国はこの伝染病の予防接種を法律により義務づけています。一般に公園や公民館、保健所などで日時を指定して行う、集合注射により予防接種を行うか、かかりつけの獣医の先生の病院で接種をうけて、届出を行う必要があります。

ピア動物医療センターでは狂犬病予防接種をいつでも行うことが出来ますので、お気軽にご相談下さい。
また保健所への届出も無料で代行〔横浜市のみ〕させていただいております。
横浜市以外に在住の方も予防接種終了時点で狂犬病予防接種証明書を発行いたしますので、お近くの行政機関にこの証明書を提出していただくだけで結構です。狂犬病予防接種は生後90日未満の犬は必要ありません。

混合ワクチン

ジステンパーウィルス感染症や、パルボ腸炎、伝染性肝炎など、生命を直接脅かすような致死率の高い感染症を同時に複数予防できるワクチンです。
猫ではウィルス性鼻気管炎、パルボ腸炎などを予防することが出来ます。

この予防接種は幼児期に複数回接種を行って免疫の強化を図ります。
接種時期は、個体状況や、いつから飼育開始されたか?ほかに疾患がないか?により多少の違いが生じますので、医療センターとよく打ち合わせを行っていただければよいでしょう。
このワクチンは法律で義務づけられてはいませんが、一般にどの地域にも病原体が存在すると考えられているため、必ず接種を実施しておくほうが無難でしょう。予防接種の際には予約は必要ありません。

動物の体調については詳しくお聞きし、診察を行ってから予防接種を実施いたしますので、ご安心下さい。
また、ピア動物医療センターで接種を受けられた動物たちには、日本獣医師会発行の共通証明書をお渡しいたします。

フィラリア症

この病気は蚊が媒介する感染症として有名です。長さ20~25cmの糸状の虫が心臓内部に寄生します。
フィラリア症は主に犬の疾患ですが、他に猫、フェレット、ヒト(過去全世界で人では2500例ほど報告されている)にも感染します。

予防は4~12月(地域や気候により多少異なります)の間、月一回の予防薬内服投与による方法が一般的です。
またモキシデック注射剤を年1回だけの注射による予防も可能となりました。

ただしいずれの方法においても、心臓内に既にフィラリア成虫の寄生が無いか?を確認してから行う必要があります。もし寄生が確認された場合、フィラリア症の治療を優先的に行う必要があり、かつフィラリア予防薬投与の安全性を確認する必要があるからです。


[ フィラリア症予防を希望される飼い主様へ ]

フィラリア症の検査および予防の際には予約の必要はありません。
動物の体調を詳しくお聞きし、その場で身体検査と血液検査を行って、異常が無いことが確認されましたら予防薬をお渡しします。また注射剤による予防を希望される場合は、その旨お伝え下さい。

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